Once Bitten,Never Shy~観ないで死ねるか!~

劇場鑑賞作品について言いたい放題。少し毒入り。

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ライフ・イズ・コメディ!

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「人生は、最高にドラマチック」
お楽しみ度 ☆☆☆☆

 まず始めにお断りしておくが、あたしはピーター・セラーズの出演作を1本もまともに観たことがない(後から彼の出演作を調べてみたら、どうやらTV放映された「名探偵登場」は観た記憶がうっすらと残っているが、いずれにしてもまだ子供の頃だっただけに記憶は曖昧)。当然、「博士の異常な愛情」やコーエン兄弟の「レディ・キラーズ」のオリジナルである「マダムと泥棒」に彼が出演していることすら知らなかった(恥)。余談ながら、1986年発表のOZZY
OSBOURNEの"Shot In The Dark"の当時の邦題"暗闇でドッキリ"って、きっと"ピンク・パンサー"シリーズの第2作の邦題をそのまま流用したんだろうな~。原題もほぼ同じだし。当時はなんともトホホな邦題だと思ったが(苦笑)、実は日本のレコード会社の深遠なる計算が働いていたりして。って、そもそも「A SHOT IN THE DARK」をこのような邦題にしちゃった当時の日本の映画配給会社のセンスに問題があったというほうが正しいのか?(笑)

 それはさておき、そういうわけなので(どういうわけぢゃ?)、あたしはピーター・セラーズという役者に対しては何の思い入れもない。それ故、思い入れたっぷりのファンのような観方ではなく、もう少し距離を置いて、ひとりの役者の人生における光と影を、冷静な気持ちで観ることができると思っていた。

 で、結論。確かに冷静な気持ちで観ることができたのは間違いない。まずジェフリー・ラッシュの幾つもの顔を使い分けるその演技力に感嘆。モチロン、ピーター・セラーズ出演作を知らないから、実際の彼と比べてどうだとか、似てるとか似てないとか言うことはできない。だけど、子供のようで癇癪持ちで(あそこまで自分の子供にキレるか普通)繊細で、女性との恋の遍歴を重ね、役作りには妥協を許さないで常にその役になりきるかのような役者魂を持ち、その一方で、そうやって役になりきる、特定のイメージに縛られないということは、"空っぽの器"という言葉(非常に言い得て妙だ)に象徴されるように、アイデンティティーの喪失とも言うべき気持ちに苦しむかのようなその姿、世間で求められているイメージと自分が本当にやりたいことの狭間で悶々とする姿、さらには内なる孤独感を抱えて生きているようなその姿、ずっと企画を温めていた「チャンス」にかけるその気持ち(今までの諸々の資料を燃やすシーンが印象的だ)、本人を知らないにもかかわらず、本当にピーター・セラーズという人は、こういう人だったんじゃないかと思わずにはいられない。もしあたしがピーター・セラーズの大ファンで、彼に対して思い入れたっぷりであったならば、もしかしたら、思い切り感情移入をしていたかもしれない。それが良いことなのか悪いことなのかは置いておくにしても、なんだか勿体無いことをしたのかもしれないな~という思いも残る。とはいえ、普段映画を鑑賞する際にはそのキャラクターに感情移入できるかどうかということが、その映画を楽しむことができるかどうかのひとつのポイントになっているあたしとしては、感情移入というものがなかったにもかかわらず、決して退屈することなく最後まで楽しむことができた、興味深く観ることができた、という点に、この作品の質の高さが窺えると言っていいだろう。

 それともうひとつ。この作品のあたしのお目当てだった、ピーターの最初の妻アンを演じたエミリー・ワトソン。ピーターと別れてもなお、もうひとりの母親のように彼の側にいて、実は彼の精神的な支柱であったと思わせられる、決して出しゃばらないけどしっかりと観る者に印象付けるその存在感もお見事だ。ぢつは彼女については「パンチドランク・ラブ」でのまったく魅力の感じられない"単なるオバハン"(爆)キャラに、一気にテンション下がっていたのだけれど、名誉挽回とばかりに存在感を示してくれたのがとても嬉しかった。あの"オバハン"キャラ(しつこい)に、マジで一時はどうなることかと思ったもん(苦笑)。やっぱり上手い役者だということを再認識できたのも収穫のひとつであった。

2005/01/31 @VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ
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  1. 2005/07/16(土) 17:34:16|
  2. movies(や~わ)
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